「もう大人ですし、口出しはしたくないんです。」
目次
- 「もう大人ですし、口出しはしたくないんです。」
- 真面目に仕事を頑張る人ほど、婚活が後回しになる時代
- 40代・50代だからこそ出来る結婚がある
- 親御様が願っているのは、「結婚」そのものではない
- 「もう遅い」は、本当に遅いのでしょうか
- 婚活は、「条件探し」ではなく「人生を共に歩む相手探し」
- 人生を支え合える相手がいるという事
- 最後に
「もう大人ですし、口出しはしたくないんです。」

そのお母様は、
少し遠慮するように、
でも、どこか寂しそうに話されました。
息子さんは40代後半。
真面目に仕事を頑張ってきた方で、
責任感も強く、
周囲からの信頼も厚いそうです。
きっと、
親御様から見ても、
誇らしい息子さんなのだと思います。
ですが――
「このままずっと一人なのかな…」
そんな想いが、
年齢を重ねるごとに、
心の中に静かに積み重なっていったのでしょう。
親というものは不思議です。
子どもが小さい頃は、
「元気に育ってくれればいい」
学生になれば、
「ちゃんと社会に出られれば」
社会人になれば、
「仕事を頑張ってくれれば」
そう願う。
けれど、
ある程度の年齢になると、
今度は、
“人生を共に歩める人がいるだろうか”
という事が、
親御様の大きな気掛かりになる方が多いのです。
ですが、
今の親御様世代は、
昔のように、
「早く結婚しなさい」
「お見合いしなさい」
と強く言う方ばかりではありません。
むしろ逆です。
「本人の人生だから」
「嫌がる事は言いたくない」
「プレッシャーをかけたくない」
そうやって、
ずっと見守ってこられた方が本当に多い。
だからこそ、
ふと漏れる、
「口出しはしたくないんです」
という言葉には、
深い愛情と、
沢山の遠慮が含まれているように感じます。
真面目に仕事を頑張る人ほど、婚活が後回しになる時代
今の40代・50代の独身男性の中には、
とても誠実で、
しっかり仕事をされている方が沢山います。
決して、
結婚を軽く考えていた訳ではない。
ただ、
仕事に責任を持ち、
目の前の事を一生懸命頑張っているうちに、
気づけば時間が過ぎていた。
それだけなのです。
20代、30代の頃は、
「今は忙しいから」
「落ち着いたら考えよう」
と思っていた。
けれど、
仕事が落ち着く頃には、
周囲は結婚し、
自然な出会いは減っていく。
職場と家の往復。
休日は疲れて休むだけ。
気づけば、
新しい異性との出会いそのものが、
ほとんど無くなっていた――。
これは、
今、本当に多いケースです。
特に真面目な男性ほど、
遊びの出会いが少ない。
誠実に仕事を頑張る人ほど、
婚活が後回しになりやすい。
とても皮肉な事ですが、
実際にそう感じます。
そして、
年齢を重ねるほど、
「今さら婚活なんて」
「もう遅いかもしれない」
そんな気持ちも強くなっていく。
ですが、
私は仲人として、
何人もの方を見てきました。
そして、
強く感じる事があります。
それは――
“結婚に必要なのは、若さだけではない”
という事です。
40代・50代だからこそ出来る結婚がある
若い頃の恋愛は、
勢いや感情が大きいものです。
ですが、
40代、50代になると、
人は少しずつ変わります。
沢山の経験をして、
傷ついた事もあり、
失敗した事もある。
だからこそ、
相手への思いやりや、
穏やかさ、
安心感を大切にするようになる。
若い頃のように、
条件や見た目だけではなく、
「この人といると落ち着く」
「無理をしなくていい」
「一緒にご飯を食べる時間が心地良い」
そんな感覚を大切にされる方が増えます。
実際、
40代以降で成婚された方々を見ていると、
穏やかで、
自然体の関係を築かれる方がとても多いのです。
決して、
派手な恋愛ではないかもしれません。
ですが、
仕事で疲れて帰った時、
「おかえり」と言ってくれる人がいる。
体調を崩した時、
気に掛けてくれる人がいる。
嬉しい事があった時、
一緒に喜んでくれる人がいる。
そんな日常の積み重ねこそ、
本当の幸せなのではないでしょうか。
親御様が願っているのは、「結婚」そのものではない
時々、
「親がうるさくて」
「結婚しろと言われる」
そんな声を聞く事があります。
もちろん、
親子関係はそれぞれなので、
難しいケースもあります。
ですが、
多くの親御様は、
単純に“結婚”だけを望んでいる訳ではないと感じます。
本当に願っているのは、
“この子が一人で孤独にならない事”
なのではないでしょうか。
年齢を重ねると、
友人との付き合いも少しずつ変わります。
独身同士だった友人も、
結婚し、
家庭を持ち、
生活が変わっていく。
そして、
仕事以外で、
深く人と関わる機会が減っていく方も少なくありません。
そんな中で、
親御様は思うのです。
「この子が病気をした時、大丈夫だろうか」
「老後、一人で寂しくないだろうか」
「心を許せる相手がいたらいいのに」
それは、
“世間体”ではなく、
愛情から来る心配なのだと思います。
「もう遅い」は、本当に遅いのでしょうか
婚活のご相談を受ける中で、
よく聞く言葉があります。
「もうこの歳ですから…」
ですが、
人生において、
本当に遅い事ばかりでしょうか。
例えば、
40代で転職する人もいる。
50代で新しい夢を見つける人もいる。
60代で趣味を始め、
人生が大きく変わる人もいる。
なのに、
結婚だけは、
「もう遅い」
と決めつけてしまう方が多い。
ですが、
人生は、
何歳からでも変わります。
実際に、
40代後半で初婚同士のご成婚もあります。
50代で、
穏やかなパートナーと出会われた方もいます。
そして皆さん、
口を揃えて言われます。
「もっと早く動けば良かった」
と。
出会いは、
突然人生を変える“奇跡”というより、
「少しだけ勇気を出してみる」
そんな小さな行動から始まる事が多いのです。
婚活は、「条件探し」ではなく「人生を共に歩む相手探し」
婚活という言葉に、
苦手意識を持つ方も少なくありません。
条件で選ばれる。
値踏みされる。
そんなイメージを持つ方もいます。
ですが、
本来の結婚は、
条件だけで続くものではありません。
大切なのは、
「この人となら、
穏やかに生きていけそう」
と思える事。
そして、
結婚相談所の役割は、
単に“出会いの数”を増やすだけではなく、
その方自身の人生に合うご縁を、
一緒に探していく事だと思っています。
特に、
40代・50代の婚活では、
「安心感」
「価値観」
「人柄」
が、とても大切になります。
若い頃とは違い、
無理をして恋愛をする必要はありません。
自然体でいられる事。
それが、
大人の結婚には、
とても大切だと感じています。
人生を支え合える相手がいるという事
人生には、
楽しい時だけではなく、
苦しい時もあります。
仕事で悩む日もある。
体調を崩す日もある。
思うようにいかない時もある。
そんな時、
「大丈夫?」
と声を掛けてくれる人がいるだけで、
人は驚くほど救われる事があります。
結婚とは、
完璧な人生を作るものではなく、
“不完全な人生を、
一緒に支え合う事”
なのかもしれません。
だからこそ私は、
婚活とは、
単なる恋愛活動ではなく、
「これからの人生を、
誰と歩んでいくか」
を考える事だと思っています。
最後に

「もう大人ですし、口出しはしたくないんです。」
そう話されたお母様。
その言葉の奥には、
沢山の愛情がありました。
そして私は、
その想いを、
決して重いものだとは思いません。
誰かを大切に思うからこそ、
幸せを願う。
それは、
とても自然な事だからです。
もし今、
「仕事ばかりで出会いが無かった」
「気づけば40代・50代になっていた」
「今さら婚活なんて…」
そう感じている方がいたとしても、
人生は、
まだこれからです。
出会いは、
未来を変える小さな一歩になる。
必要としている方へ、
この想いが届きますように。